良縁-その先の人生を見つめて

第3章 お見合いの常識と非常識

初対面で相手のすべてを見ることはできない

女性が陥りがちな失敗のひとつに、初対面の場であるお見合いで、相手のすべてを知りたいとばかり、質問しすぎてしまうということがあります。まるで面接官のように質問してしまい、自分も採点される側だということに気づいていないのです。
たとえば、「親の面倒を将来みようと思っていますか?」と初対面から聞いてしまう女性がいます。同居を希望しない彼女としては、「親と同居するか否か」といった重大な問題を最初に聞いてしまえば、二度会う手間が省けると思っているのかもしれませんが、これでは「私は思いやりのない人間です」と相手にわざわざ宣言しているようなものです。また、たとえ同居する気がなくても、そう聞かれて「いいえ」と言う男性もいないでしょう。
私たちの会における「お見合い」では、基本的に会員さんがおっしゃっている条件をクリアした方をご紹介しています。そういう意味でも、ある程度条件にかなった人を、一度会っただけの短い時間で断ってしまうのはもったいないと思うのです。働いている女性はとても忙しいですから、なるべく短い時間に多くの人と会いたいという希望は分かるのですが、一人の人間を理解するにはある程度無駄なことも必要です。
女性は、必要以上に結婚を「人生の岐路」ととらえてしまいがちです。確かに結婚は大きな選択には違いないのですが、もう少し楽に考えればすぐに幸せになれるのになあ、と思うこともたびたびあります。肩の力を抜いてゆったりとした気持ちでお見合いにのぞめば、相手を質問攻めにすることなく、会話にゆとりが出てくると思います。
自分にぴったりくる人を探すためには、まず自分を知らなくてはなりません。自分がわがままなのに、相手もわがままな人を選んでしまっては、必ず衝突します。でも、相手が大らかな人であれば、自分のわがままも受け止めてくれるかもしれません。そうやって急ぐことなく、自分の長所と欠点、相手の長所と欠点をじっくり見据えたうえで、お互いの性格を補い合えるかどうかを見ていき、だめだと思えばそこで初めて断わっても遅くはないのです。三ケ月というのは、そのための期間だと思っています。

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