良縁-その先の人生を見つめて

あとがき

あとがき

「おまえも三十歳になったんだから、そろそろ会社経営を経験して勉強してみろ」。
そう父が言って私が全国仲人連合会の社長業を嗣いだのは、九年前です。それまでも書生として、物心ついたときからずっと父について手伝ってきました。しかし、父としては自分がまだ元気なうちに、会社経営について側についていろいろ教えたかったのだと思います。
それから父が亡くなるまで五年でしたから、まさに経営についてのノウハウを教わるのに遅すぎず早すぎない時期であり、先を見通すことに長けていた父らしいタイミングだったと思います。現在でも、むずかしい場面に直面したときなどは、「父だったらどうするかな」と考えている自分に気づくことがあります。創業者が亡くなったあとに、急にガタガタと崩れてしまった会社の話を時々聞きますが、曲がりなりにも何とかここまでやってこられたのも、創業者だった父の志が、現在も私のなかに生きているからだと思います。

少子高齢化が問題になっている現在、充実した家庭の必要性はだれもが感じているところです。年齢がいくつであろうが、どんな環境のひとであろうが、結婚の機械は誰にでも等しく与えられていると思います。結婚して安心して子どもを育てられる環境を整えることはもちろんのこと、今後は何らかの理由で配偶者と別れてしまった高齢者のパートナー選びもますます必要とされていくことでしょう。
一方で、仲人さんの仕事というのは、社会の第一線を退いた高齢者の方々の知識や経験を生かせる仕事です。そういう意味で、結婚相談所は、父が設立した三十五年前よりも、現在のほうがより世の中に必要とされていると感じています。

本書のなかで、「仲人さんは結婚に至るまでの医者のようもの」だと申し上げました。昨今では医者の意見もさまざまということから、セカンドオピニオンの必要性が叫ばれています。けれども、私どもは「セカンドオピニオンは必要ない」と、自信を持って言い切れる結婚相談所に今後もしていきたいと思っています。
全国仲人連合会が設立してから三十五年が過ぎましたが、「百年間続く仕事でなくては意味がない」と父が言った期限まで、まだ六十五年もあります。今後も仲介者に徹して、「結婚したい」と考えている人たちの願いを一つでも多くかなえていくことで、さらに信用を積み重ね、会員さんたちの喜びの声を、本書の第二弾、第三弾で改めて御紹介することができればうれしいです。


平成十五年(二00三年)十月

全国仲人連合会
代表 宮原 祐輔

 
※以上の文章は、『全国仲人連合会 良縁-その先の人生を見つめて』平成15年(2003年)10月発行された書籍からの引用です。
著者である、全国仲人連合会 宮原祐輔社長の了解を得て掲載しています。
記載内容が当時と違っている部分があります。
最新内容は必ず全国仲人連合会の公式サイトでご確認ください。

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